実は、現中学1年生が高校入試・大学入試が大変!?

みなさん、こんばんは。

最近は、講師の皆さん、特に田村先生がブログを積極的に更新してくれるので

ご無沙汰になっていた髙木です。

本日は、先週参加しましたEducational Networkさんのセミナーで説明があった

大学入試改革、共通テスト(旧センター試験)について現状で分かっている範囲で皆さん

に簡潔にお伝えしたいと思います。

タイトルでも書かせていただいた通り、中学、高校の学習指導要領の改訂、ならびに

共通テストの本格化が始まるのは、2024年とされています。つまり、一番の大学入試

改革の煽りを受けるのは現中学1年生の世代からです。

実際に共通テストに変わるのは来年2020年からなのですが、始めはあくまで

先行実施となります。変更点として考えられているのは、国語の記述問題の導入

(3問出題)、数学の記述問題の導入(3問出題)、英語の文法、発音・アクセント削除

により英文(長文、短文を含む)10題出題です。理科系、社会系も資料の読みとり

問題が増える傾向にあるとされています。

テストの平均点は、センター試験では約6割となるように作成されていましたが、

共通テストは約5割を想定して作られており、施行調査(現高2)の結果では、

数学や理科系教科を除いておおむね平均通りの結果となったそうです。

しかし、今回の施行調査で問題となったのは、数学の記述問題です。

2017年度の記述の正答率はおおよそ2.0~8.4%、2018年度においては

少し易化したこともあり3.4~10.9%、平均点が約25.6%とかなり低い数字と

なっています。

その背景には、以前のセンターのような1問1答形式ではなく、対話形式のため

問題文の読みとりができないことが原因の1つであると考えられています。

高校、大学の先生方からは問題の出来栄えについては高評価にもかかわらず、このような

結果になった背景には、現在までの教育と大学入試改革のギャップが垣間見えます。

来年2020年には小学学習指導要領の改訂により、大きく動くのは小学3年生からの

英語教育の導入、小学5年生からの英語の読み書きの導入、プログラミング教育が

始まります。

2021年には中学学習指導要領の改訂、そして2022年には高校学習指導要領の改訂に伴い

数理探求問題、論理国語、歴史総合など他教科が統合されたタイプの問題になり

その影響が共通テストに大きく関与してくるとされています。

つまり、従来通りの数学は数学の知識があれば解けるはできないと言うことです。

例でいうと数学の問題では、文章を読解する国語力が試されるのです。

そのあおりをすべて受けるのは、何度も言うように現中学1年生からです。

おそらく、中学生のお子さんがいらっしゃるご家庭では大学入試改革の影響はまだ

家には関係ないと思われている方が多くいるかと思いますが、それは大きな間違いです。

今、中学1年生以下のお子さんをお持ちのご家庭は、今から対策を立てておくことを

お勧めします。

「数学の文章問題が苦手」

とされるお子さんは早急の対応が必要です。

共通テストを使う使わないはもちろん志望する進路先によって大きく異なりますが

早くから不要と判断することは将来の選択を狭める結果となります。

また、この大学入試改革は高校入試においても、少しずつ影響が出てきています。

全国の公立高校の入試問題が少しずつ、共通テストの傾向に合わせて変化してきている

ことが報告されています。

つまり、高校より先の進路を考えている方には、ずっと先の話ではないということです。

さて、これから先、急速に変わる教育環境にどのように対応していけばよいのか

途方に暮れる方も出てくるかもしれません。

そんな時には学習塾を頼ってください。

先日のセミナーに参加した際、約300人以上の塾関係者が集まっており、新しくなる

教育に対応しようと必死で様々な取り組みをしています。

最近、テレビを観ていた際、ようやく大手予備校のCMに共通テストのことが

取り上げられており、時代は動き始めています。

長くなりましたので、本日はここまでとします。

次回は、英語4技能検定試験の大学入試活用について詳しく書きたいと思います。

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