皆さまこんばんは、長らく投稿していなかったのでご無沙汰しております、松尾です。
関東はとうに梅雨入りし、雨が降り続く洗濯物にも私にも優しくない（いずれにせよ私に大ダメージ）天気が続いておりますが、本日は久々の晴天。
晴れたら晴れたで暑いで体調を崩しそうでびくびくしております、はい。
世の中では、地震や刺殺事件など不安なことが絶えず起きているようですね。
人災、天災とも起こらないに越したことはないのでしょうが、どうしたって起こるのが世の常。
くれぐれも当事者とならないよう、気をつけていきたいところですね。
さて、本日は地学のお話でも。
なにを突然、という話ですが。
”キュリオシティ”、”はやぶさ2”、と二台の探査機が大きな発見をしたそうな、というニュースを見まして笑
NASAのキュリオシティは、火星で史上最も濃度の高いメタンを発見したそうですね。
メタンといえば、なんでしょう、”燃料”としてのメタンガスが一番身近でしょうか。
いわゆる、都市ガス、ってやつですね。
そんなものを火星で見つけて何がたのしいんだ、っていう話ですが。
そもそも、メタンというのは、『最も単純な構造の炭化水素であり、1個の炭素原子に4個の水素原子が結合した分子（Wikipedia）』なんですが、発生原因の一つに、メタン菌というのがあります。
このメタン菌、名前の通りメタンを合成します。
動物の消化器官（もちろん、人間の結腸にも）や、沼地、海底堆積物、近くなどいたるところに存在しており、地球に限って言えば地球上のメタンの大半がこのメタン菌によって生成されています。
つまり、メタンがあるということは、メタン菌がいる可能性がある、ということ！
つまりつまり、メタン菌が火星にいるのだとすれば、火星にも微生物がいる可能性が！ということで盛り上がっているわけですね。
微生物も文字通り生物の一種なわけですから、微生物がいる証明になれば、地球以外の惑星で初めて生物がいることとなり、テンションもそりゃあがるわけです。
とはいっても、メタン自体はメタン菌だけが生成するわけではなく、岩石と水によっても生成されるわけですから、生物の証明、と安直には言えないんですけれども。
それでも、”水”が存在するということも、宇宙においては大きな発見となりますから分析結果が楽しみですね。
もう一方のはやぶさ２。
こちらは名前からも分かる通り、日本の宇宙探査機です。
先代のはやぶさが小惑星の表面物質を地球に持ち帰ったときは、大盛り上がりでしたよね。え、そうでもない？あれぇ…？？
話を戻して、はやぶさ２ですが。
こちらは小惑星”リュウグウ”に２回目の着陸を試みることを決定した、というのがニュースの主旨です。
月に火星に、といろんな星に着陸してるんだから何を今さら、と思われるかもしれませんが、いえいえ、ビックニュースなんですよ。
このはやぶさ2、今年の2月に最初の着陸を成功させています。
その際には、表面物質の採取に成功したと予想されています（まだ帰ってきておらず、実物を見てないのであくまで予想）。
じゃあ、なんで2度目って？
実は、このはやぶさ2、先々月の4月にリュウグウに銅をぶつけ、世界初となる”人工的にクレーターを作る”ことに成功しているのです。
そして今回の2回目の着陸で、作ったクレーターの付近にある噴出物を採取しようとしているのです。
なんでそんな面倒なことをして、再度着陸を、しかも危険を伴う着陸をしようとしているのか。
普通、宇宙空間を野ざらしでさまよっている惑星は、太陽や宇宙線の影響を強く受けてしまっています。
しかし、表面ではなく、内部のほうになれば話は別、はるか昔、宇宙誕生時とまではいかないにせよ、それに近い年代の地質などが残っている可能性があるわけです。
今回、人工的にクレーターを作ったのは、そうした下層の”昔の標本”を採るためだったんですね。
そしてそのサンプルを無事に地球に持ち帰ることができれば、私達の地球、ひいては宇宙の誕生の謎に大きく迫ることができる、と期待されているわけです。
すでに1回目の着陸、サンプル回収には成功しており、そのサンプルは持っている（はず）わけですから、失敗すればその貴重なサンプルもろとも失うことになりかねません。
ですが、成功すれば上述の通り、大きな大きな成果になるわけですから、楽しみですよね！
遠い宇宙の出来事ではありますが、私達人類、地球上の生物、そして地球、宇宙の誕生秘話を垣間見れるかと期待しながら、探査機たちを応援してみてはいかがでしょーか！
といったあたり、本日はこのへんで。
ま、実をいうと私地学より物理のほうが好きなんですがね。
目に見えないスケール（大きい→地学、小さい→化学）よりも目に見える古典力学とかのほうがわかりやすいし楽しくていいや…（おい