みなさん、こんばんは。
今週の26日(水曜日)と27日(木曜日)に都立高校推薦入試行われますが、
倍率はおよそ2倍後半から高いところで3倍後半と一般入試と比べ、狭き門となっています。
昨年度と同様、集団討論は行われないため、面接と小論文、学校の通知表で合否が
決まります。今まで集団討論が行われた頃は、通知表で基準値を下回っていても逆転の
チャンスがありました。しかし、今逆転を狙うためには、小論文が最重要となります。
僅かな差で合否が左右されるため、今から推薦のために出来ることは小論文を磨き上げること
です。周りのことに興味、関心を持ち、自分の意見を普段から出す練習が必要となりますので
ご自宅ではぜひ親御様方には聞き役や話し相手になってあげてほしいと思います。この練習は
自然と面接の練習にもなります。ぜひ、悔いが残らないように皆さんには頑張ってほしいと
思います。当校でも該当する生徒さんがいましたので、昨日面接練習を行いました。
あとは、私たちは ” 実力を十分に発揮できる ”ように祈りたいと思います。
さて、実はここからが本題ですが年明け1月7日付けで都立第1志望調査の結果が東京都
教育委員会のHPに掲載されているのをご存知ですか?
おそらく、知っている方が多数かと思いますが、念のためご案内させていただきました。
そこで、今年度の入試から何が要注意なのか。
それは、男女別の定員緩和が都立高校の普通科109校で実施されることです。
簡単に例を示しながら説明しますと、男子定員100人、女子100人の学校において9割、つまり
男子90人、女子90人は男女それぞれの点数の高い人で合格が決まっていきます。しかし、
残りの男女それぞれの定員10人、計20人は男女を混ぜて点数の高い順に合格が決まっていく
ということになります。ここで再度、何が要注意なの?という方いらっしゃるかと思うので
端的に言います。それは、今まで男女がそれぞれ10人ずつ合格をしていたものが、点数順に
なったことで最悪の場合、20人すべて女子が合格するという可能性が生まれてくると
いうことです。当然男子が20人合格の可能性もありますが、そもそも男女間での都立入試では
女子は安全志向が高いため、同じ高校内ですと圧倒的に女子の点数の方が高いと言われて
います。昨年、ニュースにもなっておりその問題を解決すべくこの制度が導入されたという
ことです。つまり、倍率の話に戻りますが、仮に男子が1.0倍の倍率だったとしても、
この緩和措置の影響により最悪1.1倍となり、不合格者が出ると言うことです。
その点も踏まえ、特に男子受験生は先ほど述べた第1志望調査の結果、そして最初の出願での
倍率※をよく見て出願を考えてほしいと思います。
※(2月10日(木)願書取り下げ、2月14日(月)再提出となっており最大2回できます。)
当然、男子だけではなく、女子にも逆の意味で言えることです。女子の倍率が高く、
男子が低かった場合、今ままでは倍率が高いからやめようと思う人も多かったと思いますが、
例えば先ほどの例を使うと男子1.0倍、女子1.3倍だったときで、仮に女子が全員緩和措置に
より合格の場合、男子は先ほど述べたように倍率1.1倍、女子1.18倍となり倍率が0.12倍も
下がります。大した数には見えませんが、これが殆どの学校で起きると大きな違いを生むと
考えられています。
そのため、今年度の受験は最後まで志望校は慎重に選んだ方がよいと思います。
志望校を1ランク下げると大学入試の際、選択が大きく変わります。また、2ランク以上の
降下は進学の選択方法さえ限定されかねません。
高校は、次へのステップにおいて非常に大事な選択です。
何度も学校の先生や塾の先生と話し合って決めてみてはいかがでしょうか?
ちなみに当校では、最後まで生徒の可能性を見極めるため、外部模試が先週16日で終了と
なってしまっているため、30日(日曜日)から4週連続で日曜日に塾内模試を行います。
最後まで生徒さん、保護者様と一緒に生徒さんにとってベストな志望校決めを
行っていきたいと思っております。