みなさん、こんばんは。
大学入試は、ちょうど折り返し地点に来て、中学入試は終了し、高校入試は残すところ
都立高校一般入試のみとなりました。
さて2020年度といえば、小学校の学習指導要領が変わり、プログラミング教育の導入が
注目されましたが、2021年度からは中学校の学習指導要領が変わります。
それに加えて、都立高校の通級教室指導が開始され、教育界が大きく変化していきます。
今回は、通級教室についてお話したいと思います。
そもそも、通級教室という言葉をご存知ないという方がいらっしゃるかと思います。
まず、通級教室とは通常の学級に在籍しながら、子どもの障害特性に合った個別指導を
受けるための教室のことです。
一昔前だと、障害を持ったお子さんは、特別支援学級での対応でしたが
近年、軽度な発達障害、例えばADHD(注意欠如、多動性障害)、
ASD(自閉スペクトラム症)、LD(学習障害)のお子さんが
およそ10人に1人の割合だという報告があり、通級教室が重要になってきています。
通級教室が必ずしも、自身の学校にあるわけではなく、例えばこのあたりで小・中学校で
通級教室があるのは、いずみの森義務教育学校だけです。
そして、都内の都立高校ではH30度から都立秋留台高等学校だけが通級教室指導を
行っています。
これを見る限り、通級教室の普及はまだ十分だとは言えません。
2021年度から都立高校が通級教室指導が開始されることを受けて、
小学校や中学校も徐々に各々の学校で対応していかないといけないと思います。
当然、個別指導の学習塾はそれに合わせて対応をしっかりとしていくことが必要です。
上記に挙げた発達障害は、診断を受けてみないと分からない場合が多いです。
まだまだ、障害に対する認識が少し間違っている方も多くいらっしゃると思います。
今までは、「個性」と解釈されていたことが、今は「障害」となる場合があります。
都立高校の通級教室指導開始に伴い、私たちは障害について一人一人が真剣に向き合って
いくべきだと感じました。